下肢静脈瘤には様々な種類がございます。
こぶのように拡張したもの、細い血管が拡張したもの等。
1.伏在静脈瘤
足の表面近くにある静脈のうち、本幹となる太い血管が「伏在静脈」です。こぶのように拡張した状態を伏在静脈瘤といいます。
2.側枝静脈瘤
伏在静脈より枝分かれした、さらに先の部分が、拡張してきたものです。比較的、膝から下の部分に見られます。
3.網目状静脈瘤
径 2 〜3mm の、皮膚の直下の小さな静脈の拡張で、網の目上の広がりを示します。太もも外側から後面膝の裏側などによく見られ、 比較的鮮明な青色となります。
4.クモの巣状静脈瘤
皮膚の表面(表皮)の下の、径 0. 1〜1.0mm の極めた細い血管が拡張したものです。盛り上がりが少なく、赤紫色になります。
5.内腸骨系静脈瘤、陰部静脈瘤
妊娠を契機に発生することが多い、硬化療法が効果的です。
6.クリッペル・トレノーネイ症候群
体幹や手足のあざ、静脈瘤、足の左右差を主な徴候とする、先天的血管形成異常です。